台風後 タマン、ロウニンアジ

 台風24号が去った9月30日、仲宗根英樹さんは午後4時ごろから、タマン狙いに子ども2人を連れて西原海岸で竿(さお)を出した。

 小物のアタリもないまま夕闇迫る午後6時、いきなり竿が曲がった。子どもたちが歓声を上げる中、リールを巻いて強引に寄せた。

 2、3分後、遠くで見ていて駆けつけて来てくれた釣り人にタモ入れしてもらった大物は、71センチ、4・39キロの自己記録となるタマン。親子にとって忘れられない1匹となった。

 台風25号が去った10月6日、ステップ勤務の赤嶺幸也さんは、夜勤明けの午前6時ごろから宮城島のポイントで、タマン狙いで竿を出した。

 シガヤーダコを餌に仕掛けを投げ込むと、アタリはあるがなかなか針掛かりしない。とうとう準備した餌が最後となり、ラスト1投を投げ込んだ。

 5分ほどで大物がヒット。ファーストランは右側の水路に向かって走ったので、竿を持って魚の走る向きに向かって走った。竿を出していたお店の常連さんにおまつりしないように仕掛けを回収してもらった。しばらくすると今度は左に向かって走ったので、竿を持ったまま左へ。その走りからロウニンアジだと確信した赤嶺さん。常連客にお願いして引き上げたのは110センチ、17・8キロのロウニンアジだった。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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