「女狐」デビュー目指し奮闘 あすから竹ン芸

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 五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統芸能「竹ン芸」が14、15日、長崎市伊良林2丁目の若宮稲荷神社で奉納される。国と市の無形民俗文化財を継承する保存会(後藤清輝会長)の面々が、連夜練習に励んでいる。

 竹ン芸は1800年代に長崎くんちの演(だ)し物として始まり、同神社では戦前から奉納されている。白装束と面で雌雄のキツネに扮(ふん)した男性2人が、高さ約10メートルの竹をしならせ軽業を披露。小学生以下の子どもによる愛らしい「子狐(こぎつね)」も人気を集めている。

 今年、女狐の練習を始めたのは同市伊良林3丁目の介護職、山中賢志郎さん(19)。子狐としては10回の出演経験がある。「小さい頃は怖くなかったが、大人の登る竹は高さがあり、揺れるので怖い」と率直な感想。後藤会長は「子狐をやっていたので、基本的にはできる」とし、当日に山中さんが奉納するかどうかは「2人で息を合わせる芸の仕上がり次第」と語る。山中さんは「小さい頃から大人の竹に登りたかった。来年以降もずっと出られたら」と語った。

 一方で、“卒業”する出演者もいる。市立桜が丘小6年の村中奏介君(11)は、今回が子狐として最後の出演。「悔いが残らないように全力でやりたい。見てほしいのは、新しく挑戦する予定の『逆立ち』」と話し「大人になって戻って来たい」と力強く語った。

 竹ン芸は▽14日午後2時、同8時▽15日正午、午後3時、同8時-の計5回奉納される。

練習に励む出演者=長崎市、若宮稲荷神社