ティラノサウルスが長崎に 開設予定の博物館で展示

 長崎市は12日、大型肉食恐竜ティラノサウルスの全身骨格化石の複製を、2021年秋に長崎市野母崎地区に開設予定の恐竜博物館で常設展示する方針を明らかにした。化石は全長13メートルで、世界最大級という。

 長崎市によると、化石は近年米国で発掘された。現在オランダ国立自然史博物館の「ナチュラリス生物多様性センター」が所蔵しており、「トリックス」の愛称で親しまれている。トリックスの複製が製作されるのは初めて。

 田上富久市長が9月下旬からの海外出張でオランダ・ライデン市の同センターを訪ね、恐竜博物館と同センターの姉妹館提携に向け協議。同センターでトリックスの複製を製作し、長崎市が購入することが決まった。

 12日の定例会見で田上市長は「恐竜博物館のシンボル的な展示物となる」と話した。恐竜博物館は19年度に着工。市内で見つかったティラノサウルスなど恐竜の化石も展示する。

ナチュラリス生物多様性センターが所蔵するティラノサウルスの化石(同センター提供)

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