【新型コロナ】「客が集中する可能性がある」 平塚も海水浴場開設を中止

緊急事態宣言下で閑散とする湘南ベルマーレひらつかビーチパーク。今夏の海水浴場開設中止が決まった=平塚市高浜台(4月25日午後1時5分撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、平塚市の落合克宏市長は26日の記者会見で、湘南ベルマーレひらつかビーチパーク海水浴場の今夏の開設を中止する意向を示した。隣接する茅ケ崎市と大磯町の海水浴場も閉鎖を決めており「(行き場を失った)海水浴客が集中する可能性がある」と中止の理由を説明した。

 海水浴場を巡っては県が感染予防のガイドライン案を示し、海水浴客らのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保やライフセーバーがマスクやフェースシールドを着用することなどを海水浴場開設の条件とした。落合市長は「ガイドライン案通りにライフセーバーの活動は不可能」と述べた。

 パーク内のビーチバレーコートは7月1日から利用を再開する見通し。更衣室や室内シャワーの利用を禁止するなどし感染防止対策を徹底するとしている。

 海水浴場とビーチバレーコートで対応が分かれたことに落合市長は「平塚の海はビーチスポーツの聖地。ビーチバレーコートの利用は(受け付けが必要で)不特定多数ではなく、スポーツ施設の再開は国などの指針でも示されている」と説明した。

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