臨界前核実験に被爆者ら抗議 諫早、大村市長も抗議文

 米国が昨年12月、トランプ政権下で初の臨界前核実験を実施していたことに抗議し、長崎の被爆者や市民ら約40人は12日、長崎県長崎市の平和公園で横断幕を掲げて座り込みをした。

 原水爆禁止長崎県民会議(県原水禁)と県平和運動センターが参加を呼び掛けた。

 同センターの松田圭治議長は「核兵器禁止条約の採択に向けて世界が歩み続けているのに、米国が新しい核兵器の開発に当たるのは本当に許し難い」と怒りの声を上げた。

 参加者は全ての核実験を即時中止するよう求める抗議文を採択。在日米国大使館に郵送する。

 このほか、宮本明雄諫早市長と園田裕史大村市長は12日、臨界前核実験に対する抗議文を在日米国大使館にそれぞれ郵送した。

米国の臨界前核実験に抗議して座り込む被爆者ら=長崎県長崎市、平和公園

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