ヤンキースのグレゴリウスがトミー・ジョン手術へ

地区シリーズで敗れたヤンキースは来季に向けて動き出した。既に補強候補選手の名前を挙げるなど着々と準備を進めている。そんな中で正遊撃手であるディディ・グレゴリウスの右尺骨側靭帯の損傷が発覚し、トミー・ジョン手術を受けることになった。

グレゴリウスは今季もチームの正遊撃手として活躍し、レギュラーシーズンでは134試合に出場して打率.268 27本塁打 86打点の成績を残した。4月の月間MVPやキャリアハイの本塁打数を記録するも途中、かかとの打撲やサヨナラ勝ちのホームイン時に手首を痛めるなど体の不安もあった。日本時間10月13日、MRI検査を受けたグレゴリウスは右尺骨側靭帯の損傷と診断され、今回の決断に至った。

これを受けてブライアン・キャッシュマンGMは「これから復帰に向けてのタイムテーブルを決めることになるが、来夏の復帰が望ましい」と話しており、アーロン・ブーン監督も「彼(グレゴリウス)はシーズン中の早い時期に戻ってくることになるだろう。そうすれば多くの出場機会を得ることができる」と今回のトミー・ジョン手術について楽観視しているようだ。この手術は投手が受けるのが一般的だが、グレゴリウスのように野手でも手術可能であることを球界内で新たな選択肢としたいとしている。

ヤンキースは今オフの補強候補の1人としてドジャースのマニー・マチャドの名前を挙げており、もし加入となればシーズン序盤は穴をカバーすることができる。もう1つの選択肢としてグレイバー・トーレスを遊撃手として起用する方法がある。実際にグレゴリウスが8月に離脱した際にはトーレスが遊撃を守っていた。現時点では構想の段階であり正式決定ではないが、チームとしては来季に向けて1つでも多くの引き出しを持っておいたほうがよいだろう。グレゴリウスのトミー・ジョン手術はこれから。順調な回復を願いたい。

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