【MLB】パイレーツ韓国人有望株、恋人暴行で罰金20万円 先輩・姜正浩「彼はまだ若い」

2017年のU-18ベースボールワールドカップに出場したジファン・ベ(右)【写真:Getty Images】

米メディアが伝える「パイレーツかMLBからも懲戒を受けるかは決まっていない」

 パイレーツ傘下マイナーでプレーする19歳の若手有望株、べ・ジファンが元恋人への暴行で有罪となり、200万ウォン(約20万円)の罰金を受けたと米メディアが報じている。

 ショートのべは今季、パイレーツのルーキーリーグでプレー。35試合出場で打率.271の成績を残した。しかし、元恋人への暴行で訴えられ、5月には一時帰国していた。

 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」では「MLBはパイレーツのプロスペクトのジファン・ベが韓国で暴行の罪により有罪となった件の調査を続ける」とのタイトルで記事を掲載。「今週パイレーツのマイナーリーグの遊撃手ジファン・ベは元恋人を暴行した罪で有罪となり、韓国当局から罰金を受けた。パイレーツかMLBからも懲戒を受けるかどうかはまだ分かっていない」と伝えている。

 記事によると、べは昨年大晦日に故郷の韓国・大邱でキム・スルギさんを暴行したことで8日に有罪となり、200万ウォンの罰金を受けたという。キムさんは、ベが首を絞めたり蹴ったりしたと訴えており、5月に被害届を提出していた。

2016年に飲酒運転で逮捕された姜正浩は「彼は自然と成長するだろう」

 パイレーツのブライアン・ウォーレック広報は取材に対して「MLBの調査部門がこの件に関して調査中です。パイレーツは全面的に調査に協力しています。現時点では、ベは野球活動を続ける許可をMLBから受けています。現時点では、これ以上のコメントはありません」と声明を発表。ベは7、8月とルーキーリーグでプレーした。一方で、「ジ・アスレチック」ではキムさんがパイレーツからもMLBからも連絡をもらっていないという事実も紹介している。

 記事によると、ベは昨年9月にブレーブスと契約したものの、ブレーブスが海外選手獲得に関する規定に違反していたと判明したため、フリーエージェントに。3月にパイレーツと球団史上2番目に大きな海外選手との契約となる120万ドル(約1億2460万円)で契約したという。

 パイレーツでは、同じ韓国出身の姜正浩が2016年12月に飲酒運転の末に自己を起こし、現場から逃走。当初、同乗者が運転していたと主張するなどして、批判を浴びた。過去にも飲酒運転で捕まっていた姜正浩には、米国から就労ビザが発給されなかったため、2017年は米国でプレーできず。今年ようやくビザが降り、マイナーリーグでのプレーを経て、9月末にメジャー復帰を果たしていた。

 その姜正浩は、「ジ・アスレチック」の取材に対して「彼はまだ若い選手だから、今後大人になっていくと思う。彼に僕の知識と経験を伝えようとしたが、時間と年齢を重ねることで彼は自然と成長するだろう」とコメントしている。(Full-Count編集部)

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