伊勢原で道灌まつり始まる 安全願う「神木のぼり」に歓声

 伊勢原市ゆかりの武将、太田道灌(どうかん)をしのぶ市内最大のイベント「第51回伊勢原観光道灌まつり」が13日、小田急線伊勢原駅周辺などで始まった。

 江戸城築城で知られる室町時代後期の武将で、伊勢原で暗殺されたと伝わる道灌の墓前祭が、午前中に同市下糟屋の大慈寺、同市上粕屋の洞昌院で行われた。

 午後からは日本三大薬師の一つである日向薬師(同市日向)の春季例大祭で披露される伝統行事「神木(しぎ)のぼり」が駅近くの広場で披露された。山伏が高さ約3メートルの木に登って刀を振るい、祭りの安全を願った。市内各所の広場ではダンスや楽器演奏も繰り広げられ、街中を熱気で包んだ。

 まつりは2日間行われ、14日は、お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじさんが道灌役、「南海キャンディーズ」のしずちゃんが北条政子役にそれぞれ扮(ふん)し、午後0時50分ごろから同2時10分ごろまで、桜台交差点から同駅周辺にかけて約2・4キロをパレードする。

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