ボランティアが支える「国際車いすテニス」 イイヅカ方式に高評価 出場選手9割が満足 近畿大調査 [福岡県]

飯塚国際車いすテニス大会(飯塚市)の市民ボランティアを含む運営スタッフに対し、出場選手の9割が満足しており、ボランティアが大会を支える「イイヅカ方式」が、選手から認められていることがアンケートで実証された。調査は、同市の近畿大産業理工学部の黒田次郎准教授(54)=スポーツマネジメント=が、選手とボランティアを対象に行った。

飯塚青年会議所(JC)が、創立65周年記念事業として、スポーツを通じた街の発展を探るため、黒田准教授に調査を依頼。アンケートは大会(5月14~19日)に合わせて実施し、選手35人、ボランティア168人から回答を得た。

スタッフに対する選手の満足度は、「満足」が82・9%、「やや満足」が11・4%。大会自体については、「満足」「やや満足」が合わせて74・3%。一方、ハード面では、トイレの数は14・3%が「やや不満足」と答え、売店については「やや不満足」「不満足」で34・3%を占めた。

大会終了後の宿泊を聞いたところ、82・9%が「宿泊しない」と回答。黒田准教授は「飯塚には歴史や文化など多くの観光資源がある。飯塚で消費を促すため、選手が大会後に名所を訪れることができる仕組みが必要だ」と提案した。

ボランティアの年齢は20代が41・1%で最も多く、次は30代の28%。職業は学生が20・6%を占め、ボールパーソンなどを担当する学生が大会に欠かせないことがあらためて分かった。

大会事務局の柳瀬葉子さん(52)は「選手やボランティアの声をまとめた調査はなかったので、客観的に大会を見ることができ、参考になる。浮き彫りになった課題は、関係各位で改善していきたい」と述べた。

アンケートを基に、スポーツによる地域活性化の可能性などに言及した黒田准教授の研究報告書は3日、飯塚JCから同市へ提出された。

=2018/10/14付 西日本新聞朝刊=

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