「世界遺産」の社殿、半世紀ぶり修復 宗像・沖ノ島

世界文化遺産に登録されている福岡県宗像市の沖ノ島で13日、宗像大社「沖津宮(おきつみや)」の社殿修復工事の完了を祝う遷座奉幣祭が行われた。1932年に建立された木造社殿の大規模な修復は54年ぶり。海でみそぎをした氏子58人らが神事に参列した。

修復は今年2月着工。屋根の銅板をふき替え、シロアリ被害で腐食した柱や壁の部材も交換した。伊勢神宮(三重県)社殿の解体で出た古材を一部活用したという。

報道陣に公開された奉幣祭の神事では雅楽が演奏される中、新しい社殿に戻ったご神体に米や酒、野菜などを奉納。氏子総代の倉元亮児さん(80)が代表して玉串をささげた。

島に寝泊まりしながら作業した弘江組(宗像市)の大工横田郁さん(51)は「重さ30、40キロの柱をみんなで抱えて400段の階段を上るのが大変だった」と振り返った。宗像大社の神職の一人は「原点に戻り、神秘性を守りながら祭祀(さいし)の継承に努めていく思いを強くした」と話した。

=2018/10/14付 西日本新聞朝刊=

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