<不来方高バレー部自殺>「顧問の暴言が原因」父親、刑事告訴も検討

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 岩手県立不来方高(矢巾町)のバレーボール部に所属していた3年の男子生徒(17)が7月に自殺した問題で、男子生徒の父親(51)は13日、盛岡市内で記者会見し、県教委から遺族に伝えられた自殺に関する調査結果の一部を明らかにした。

 バレー部の顧問で40代の男性教諭から男子生徒に対し「頭に脳みそ入っているのか」などの暴言があったことを一部生徒が証言していたという。

 父親は「遺書の内容からも自殺との因果関係は明らか。教員として許されない言動だ」と訴えた。刑事告訴も検討する。

 男性教諭は、別の県立高バレー部でも暴言を吐いたなどとして元部員の20代男性に訴えられ、2017年に盛岡地裁で慰謝料支払いの判決を受けている。

 現在も仙台高裁で係争中の男性教諭に部活動の指導を続けさせた県教委について、父親は「遺族ではなく教職員に寄り添う態度。息子も浮かばれない」と批判した。

 記者会見に先立って父親は県教委と面談し、原因解明のため第三者委員会の早期設置などを要望。遺族推薦委員を加えるよう求めたが、県教委は「公正さを欠く」として拒否した。

 父親は、男性教諭による行き過ぎた指導が自殺の原因と訴えており、日本体育協会などが採択した「スポーツ界における暴力行為根絶宣言」を踏まえた調査も要望した。19日に文部科学省とスポーツ庁を訪ねて暴力根絶対策の全国調査を申し入れる。