二宮尊徳の業績に光 神奈川でサミット 次回の筑西にブロンズ像

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次回の開催地に引き継がれる二宮尊徳のブロンズ像を受け取る筑西市教委の赤荻利夫教育長(右)=神奈川県小田原市本町

江戸時代後期の農政家、二宮尊徳(1787〜1856年)にゆかりのある市町村でつくる「第24回全国報徳サミット小田原市大会」が13日、神奈川県小田原市本町の小田原市民会館で開催。江戸後期の「天保の大飢(き)饉(きん)」下で農村救済に取り組み、経済と倫理の両立を求めた尊徳の業績・思想について、本県を含む全国からの参加者約900人が理解を深めた。

本県からは筑西市教委の赤荻利夫教育長や桜川市教委の職員、両市の郷土史研究グループの市民など約70人が出席。次回2019年11月の同サミットは筑西市で開かれる予定で、開催地に継承される尊徳のブロンズ像が、加藤憲一小田原市長から赤荻教育長に手渡された。筑西市での開催は07年に続き2回目。ブロンズ像を受け取った赤荻教育長は「筑西市は筑波山の麓の西にある。参加を心からお待ちしている。筑波山を目指して来てください」と呼び掛けた。

小田原市は尊徳の生誕地として知られている。同サミットでは、報徳二宮神社(小田原市)の草山明久宮司が基調講演。尊徳の経済思想に基づき農商工連携を目指した商品開発に取り組む「小田原柑橘倶楽部」の活動などが紹介された。児童の作文朗読も行われた。また、19年公開予定の映画「二宮金次郎」の試写版本編が初上映され、五十嵐匠監督や出演した俳優の合田雅吏さん、榎木孝明さんらがあいさつ。合田さんは「多くの方に見てほしい」と作品をアピールした。

同サミットは毎年秋、全国報徳研究市町村協議会の加盟17市町のいずれかを会場に開催。同協議会には本県の筑西と桜川の2市が加盟している。(冨岡良一)