ホークス森が初セーブ王 5月から37セーブ「僕の分岐点になるかもしれない」

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ソフトバンク・森唯斗【写真:藤浦一都】

貴重な経験に「僕の分岐点になるかもしれない」

 ソフトバンクの5年目右腕、森唯斗投手が今季37セーブを挙げ、自身初となる最多セーブのタイトルを手にした。

 4月17日の楽天戦で、すでに右足股関節を痛めていたサファテが登板を回避。代わって9回のマウンドに上がった森が今季初セーブを記録した。翌18日にサファテは登録抹消となり、治療のために帰国。その日も森は3点のリードを守り切って2日連続のセーブを記録。この2連続セーブから、森の守護神としてのシーズンが始まった。

 登板数はキャリアハイとなる66試合。目標としてきたルーキーイヤーから5年連続の50試合以上登板を成し遂げるとともに、リーグで一番の守護神という肩書も手に入れた。

 森はタイトル獲得について「本当にここまでできるとは思ってなかったんで素直にうれしいです」と語るとともに、「デニス(サファテ)がいなくなってから9回をやらせてもらって、そこでこういう成績が出て自分自身もうれしいですし、デニスもきっと喜んでくれていると思います」と、普段から仲のいいサファテの名前を出して微笑んだ。

 さらに「開幕後にデニスと(岩嵜)翔さんが怪我して、まさか自分がやるとは思ってなかったし、本当にここまでできると思ってなかったんで、自分の自信にもなりました」といい、今回のタイトル獲得が「僕の分岐点になるかもしれない」とも語る。

手応えをつかんだオールスター出場

 とはいえ、順風満帆だったわけではない。5月4日のオリックス戦、同17日の楽天戦、6月27日の日本ハム戦ではリードを守れず負け投手となった。「厳しいなと思うこともあった」という森が変わったきっかけは、監督推薦で出場したオールスターゲームだ。

「オールスターで何かを試すというのも申し訳ない話」としながらも、「力を抜いてリリースの瞬間だけ力を入れる投げ方」を試して、打者の反応に手応えをつかんだという。そこからは「打者も見えるようになったし、差し込ませるファウルが取れるようになった」と自信をつけ、次々とセーブを重ねていった。

 最後に「サファテにどう報告したいか」と問われると、「多分知っていると思うので、会った瞬間に『おめでとう』と言われるでしょうね。プレゼントをくれると言っていたので、会うのが楽しみです」とニッコリ。

 シーズン13試合目から代理守護神としてマウンドに立ち続けた森は、自らの力で“代理”という言葉をはねのけ、輝かしいタイトルを手にしてみせた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)