「あ、これや!」と思ったスタートコール 鍋谷太一を襲った緊張感

初優勝なるか?鍋谷太一の挑戦が始まる(撮影:村上航)

<日本オープン 3日目◇13日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>

国内最強決定戦の「日本オープン」3日目が終わり、22歳の鍋谷太一が首位と4打差のトータル7アンダーまでスコアを伸ばし、3位タイに順位を押し上げた。

前半を2バーディとして折り返した後半は2バーディ・2ボギー。ムービングデーにアンダーパーをマークし、「満足ですね。いいプレーだったと思います」と、1日を振り返った。「風もあったし寒かったし飛距離もあまり出ない。そういう部分をうまくジャッジできたと思います」。満足げな表情で最終日へ気合を込めた。

昨年のファイナルQTの結果により今季は前半戦に出場。思うような結果を残せずにリランキングで上位に入れず、その後はツアー出場がなかった。それが今回は、予選会の結果で出場権が下り、「日曜日に決まりました。出られると思ってもいなかったので、うれしくてそのまま来た感じです」と、急きょの出場ながら「しっかり準備はしていました」と、ここまでは好位置をキープしてきた。

はじめて本大会に出場したのは高校1年時。「あのときは風も強くてラフもすごくてワケが分からなくなった。『これでパーで上がれるんか?』という感じでした」あれから成長し、結果は残せていないが、やるべきことをやってきた結果、大舞台でもひるむことはなくなった。

初の優勝争いの中での戦いを「楽しいですね。最高です」と笑う。そんな鍋谷もスタート時だけは緊張したという。「パッティング練習であまり緊張しなくていい感じでしたが、1番のスタートでコールされたとき、『あ、ここからや、コレや!』って思って、日本オープンの雰囲気に緊張しました」としたが、すぐに冷静さを取り戻して、好プレーにつなげた。

今季は若手選手の初優勝が続いているが、「フジサンケイクラシック」を制した星野陸也とは同い年で、「すごく刺激になっています。自分もいけるかもしれないと思わせてくれるのはうれしいし、頑張ろうっていう気持ちにさせてくれます」と、今度は自身もチャンスをつかみにかかりたい。運命の最終日。大阪出身の関西人がノリノリで優勝にひた走る。

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