万葉植物園をチップで再生 十夢草野の会、苗木の乾燥防止にまく

 高岡市の二上山万葉植物園の整備に取り組む森林ボランティアグループ「グリーンサポート十夢草野(とむそうや)の会」(山下眞佐子代表)は13日、同植物園にアジサイの苗木約50本を植えた。根元には、今冬の大雪で折れた高岡古城公園のサクラの木のチップをまき、雑草と乾燥防止に活用。“生命の循環”によって、来年には色鮮やかなアジサイが同植物園を彩る。

 高岡古城公園では今年1月、雪の重みでサクラを中心に倒木や枝折れの被害が多数出た。「日本さくらの名所100選」に指定されている同公園の景観を守ろうと、森林ボランティア組織「とやま森林サポーターの会」が7月、倒木や枝を除去。それらを粉砕してチップにした。

 十夢草野の会は2008年から、万葉集ゆかりの花木が植えられている二上山万葉植物園の整備事業(北日本新聞社共催)に取り組む。現在は高岡フラワーライオンズクラブや北日本新聞サービスセンターなどと協力し、4~11月まで月1回の活動に励んでいる。

 この日は約30人が参加。メンバーが持ち寄ったアジサイの苗木を植え、根元にチップをたっぷりまいた。市から提供を受けたカタカゴ(カタクリ)の球根約100球も植え、太陽光が差し込むように枝打ちも行った。

 とやま森林サポーターの会の高田建一さん(61)=砺波市庄川町天正=は「自然の物(サクラの木)は自然に返す。折れたサクラが植物園再生に役立てばうれしい」と言う。山下代表(75)=高岡市白金町=は「ボランティアの温かい心で植物園は支えられている。市民の憩いの場を目指したい」と話した。

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