部活、休みだってよ

 中学のバレー部ではベンチ入りがやっと。最後まで秘密のままで出番の来ない“秘密兵器”だった。高校は帰宅部。スポーツや部活動の何かを語る資格はわれながら疑わしいが▲それでも、補欠は補欠なりに、スポーツから幾つも大切なことを教わった-気はする。勝利の喜び、負ける悔しさ。仲間と共通の目標に向かうことはとても心強く、しかし、世の中には思い通りにいかないことがあることも▲県教委が中学、高校の運動部活動の休養日などに関するガイドラインを定めた。〈平日は2時間、休日は3時間が目安、中学は週2日、高校は週1日以上の休養日を設け、活動が週16時間を超えないように〉▲指針の策定はスポーツ庁からのお達しだ。そもそも部活動は教育活動の一環、勝利至上主義の闇雲(やみくも)な猛練習など本来、あってはならない。土日も、長期の休みも返上では大変…と指導の先生の切実な声も聞かれるようになった▲活動時間に一定の基準を設けたからといってスポーツの素晴らしさは色あせたりするまい。ただ、選手やチームによって目指す場所は違っている。競技の特性に応じた配慮も必要▲企業の労務管理と見まがうような枠の設定が最善の策なのだろうか、肝心の子どもたちの気持ちはどうだろう-と、あれこれ考えるスポーツの秋だ。(智)

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