自動運転航空機の運用システム共同開発へ 神戸の有志グループ

自動運転航空機の完成イメージ(画像:もりもと技術研究所の発表資料より)

 「空飛ぶスーパーカブ」をコンセプトに、誰もが使える空の交通手段の開発を目指している有志グループ「P.P.K.Pパーソナルプレーン開発プロジェクト」(本部・神戸市西区)は12日、自動運転航空機運用システムの実用化に向け、無人機システム運用・開発メーカーのWING GATE(東京都武蔵野市)と共同開発を始めると発表した。無人機がヘリコプターやドローンなどと同じ空域を飛行したときに、衝突などの事故を防止するためのシステムの開発を目指す。

 同グループは兵庫県明石市の「もりもと技術研究所」を中心に全国18人で結成され、昨年1月から開発に着手。クラウドファンディングで資金を調達し、今年4月にはエンジンとプロペラを動力にした試作機の有人飛行に成功している。これを受け、次のステップとして、自動運転システムの開発に取り組むことになった。

 開発する自動運転システムは、空き地や屋上ヘリポートでの離発着を想定し、他機との衝突防止システムのほか、航空管制との連携や異常時の遠隔操作などのバックアップを盛り込むことにしている。

 グループが開発を目指している自動運転航空機は、原付オートバイのように特別な訓練を受けなくても、誰でも空を移動できる航空機で、パネル操作で行き先を指定すれば、自動で飛び立ち、目的地まで安全に飛行する。これによって、空を気軽に移動できるようになるほか、災害時の救援物資の輸送や遭難者の捜索、上空からの測定業務などにも活用できるという。

 完成すれば、機体の大きさは全長4.3メートル、翼は全長10.4メートルで、最高速度120キロ、後続距離200キロ。今後は自動運転システムを搭載した試作機を2020年までに完成させ、海外で行われている実証実験に参加。2020年までに必要な技術開発を終えることを目指している。

 共同開発に加わったWING GATEは、宇宙ベンチャー企業にてシステム開発に携わった扇拓矢社長が2015年に設立。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や日本原子力研究開発機構(JAEA)向けにドローン用の航空機運用システムを作成・運用してきた実績がある。

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