世界遺産の玄関口、新装へ

神橋境内、朱塗り柵整備 日光二荒山神社

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鉄パイプの柵を取り外し、朱塗りの高欄を新築する神橋境内=12日午前、日光市上鉢石町

 来年1月の天皇陛下即位30年を記念し、日光市山内の日光二荒山神社は13日までに、世界遺産の玄関口・神橋境内の安全柵を神橋と同じヒノキ製で朱塗りの高欄(欄干)に新築すると発表した。18日に着工し年内に整備する。

 現在ある鉄パイプの柵は簡易なもので、本格的な柵の設置は約380年前に現在の形の橋となって以来、初めて。世界遺産登録などで現状変更が難しく、長年の懸案だった。

 国重要文化財の神橋は1971年に一般渡橋が解禁。その際、転落防止などの目的で境内入り口の鳥居から渓谷沿いの約30メートルに鉄パイプの柵が設けられた。ただ、地元や観光客からは「景観にふさわしくない」という意見もあり、同神社は文化庁、環境省と交渉を重ねてきた。

 新しい柵は神橋と同じ形状の擬宝珠(ぎぼし)などをあしらう。

 神橋は記念撮影のスポットとしても人気が高く、神橋を渡る観光客も年々増加。昨年度は約7万2千人となり、本年度は4~9月の上半期で既に5万人を突破している。

 同神社の斎藤芳史(さいとうよしふみ)総務部長は「周囲の景観にふさわしい柵となり、長年の懸案が解決できる」と話している。