太平祈り、伝統の舞 「菊池の松囃子」奉納

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「菊池の松囃子」を奉納する保存会のメンバー=菊池市

 国指定重要無形民俗文化財「菊池の松囃[ばや]子[し]」が13日、菊池市隈府の能場で奉納された。訪れた市民は、南北朝時代から伝わるとされる古式ゆかしき舞を観賞した。

 市教育委員会によると、菊池一族15代武光が征西将軍、懐良親王のために開いた正月の祝言が起源。能の変遷を知る上でも重要という。御松囃子御能保存会(20人)が継承し、一族を祭る菊池神社の秋季大祭に合わせて毎年奉納している。

 親王が手植えしたと伝わる能場正面の巨大ムク「将軍木」に一同一礼。舞人の田嶌晴雄会長(62)が太鼓や大鼓の囃子、地方[じかた]の謡いに合わせて舞い、天下太平を祈った。仕舞や狂言も披露された。(高宗亮輔)

(2018年10月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)