グランプリに熊本市の野口さん 熊日写真展

熊日賞に選ばれた野口節子さんの「一人舞台」

 第59回熊日写真展の2次審査が13日、熊本市中央区世安町の熊日本社であった。グランプリの熊日賞には、じゅうたんのように散り敷いたイチョウの葉の中で手を広げ、空を見上げる少年を切り取った野口節子さん(78)=同市北区=の「一人舞台」が選ばれた。野口さんのグランプリ受賞は、2013年に続き2回目。

 熊本県知事賞は、祭りの最中、ばちを手にした少女の真剣なまなざしをとらえた武田博さん(69)=益城町=の「秋祭りの子」。熊本市賞は、シャベルの影に隠れニワトリを狙う猫の表情を切り取った小泉ゆみ子さん(66)=菊池市=の「小さな襲撃者」に決まった。

 今回は熊日賞の部と、同展の入賞・入選歴のない人を対象にした新人の部に、計303人から1088点が寄せられた。

 同日は日本写真家協会員の長倉洋海[ひろみ]さん(65)=東京=が、9月の1次審査で入選した109点を審査。熊日賞の部は上位3点と、特選5点、奨励賞10点を選んだ。

 熊日賞を受賞した野口さんの作品は、黄色いイチョウの葉が敷き詰められた寺の境内と、モデルの子どもを見下ろす構図。長倉さんは「画面の中心にライトが当たる『舞台』そのもの。少年が宇宙に話し掛けているような広がりを感じる」と評価した。

 新人の部は、ぬれる犬の切ない表情を正面から表現した久保広恭さん(50)=水俣市=の「雨・・」を新人賞に選出。特選5点も決めた。

 14日は午前10時半~正午、熊日本社で長倉さんの写真教室(無料)がある。入賞・入選作品展は11月20~25日、熊本市中央区の県立美術館分館で。上位作品は後日、特集紙面で紹介する。(林田賢一郎)

©株式会社熊本日日新聞社

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