東西南北4編の人情コメディー 吉本・演出家4人

西の後藤(左)、北の村角(後方)、南のわかぎ(前方)、東の岡部=大阪市中央区の吉本興業本社

 お笑いの吉本興業が、関西に拠点を置く小劇場の人気演出家4人によるオムニバスの短編人情コメディー「スモールタウン・ビッグシティ〜大阪でひろった4つの小石〜」を23日から3日間、大阪市福島区のABCホールで上演する。

 通称・大王と呼ばれる後藤ひろひと(49)がまとめ役となり、「大阪を四方に分け、1話20分。4編をつなぐ案内人はザ・ぼんちおさむと福本愛菜」との条件で呼びかけた。人情喜劇の旗手・わかぎゑふ(59)、会話劇が得意な岡部尚子(43)、京都に拠点を置く若手の有望株・村角太洋(34)が加わった。

 出演者はそれぞれの劇団などから2、3人ずつを起用。西を担当する後藤の作品は大正区を舞台に沖縄出身者が主人公。南担当のわかぎは水間鉄道の駅員を中心に、北担当の村角は阪急京都線にこだわり高槻市と茨木市の駅を舞台に。東の岡部は、名前は知られていても街のイメージが希薄な門真市を舞台に誤解と勘違いをテーマに見せる。

 全体構成について「4編を最終的に一つの流れに乗せるのだけど、ダイナミックさよりすてきな話というコンセプトを大事にしたい」と後藤。わかぎは「大阪は一時小劇場をはじめ、劇場自体がどんどん減って危機的状況だったが、ここへ来て状況は好転しつつある。行政は相変わらず文化活動に冷たいが、ホールが増え吉本興業の参戦などで新たな可能性が出てきた」と手応えを感じているようす。

 全4回公演で各日午後7時開演。24日のみ同3時の回あり。前売り3500円、当日4千円。問い合わせは電話0570(550)100、チケットよしもと。

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