SBK初開催のアルゼンチンでレイが独走優勝。カワサキのマニファクチャラーズタイトルを決める

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 スーパーバイク世界選手権(SBK)第12戦アルゼンチンラウンドの決勝レース1が、アルゼンチンのサーキット・サンファン・ビリクムで行われ、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝。レイの優勝により、カワサキがマニファクチャラーズタイトルを獲得した。

■スーパーポール2:メランドリがビクリム初のポールシッターに

 アルゼンチンラウンドはSBK初開催。サンファン・ビリクムは2018年にオープンしたばかりの新コースで、アルゼンチンの北西部に位置する。事前テストはなく、SBKにエントリーするライダー全員が初走行となった。

 初日の3回のフリー走行はドライコンディションで行われ、初日総合トップに立ったのはジョナサン・レイ(カワサキ)。スーパーポール2(SP2)は、フリー走行総合11番手以下のライダーによって争われるスーパーポール1(SP1)をトップで通過したトム・サイクス(カワサキ)と2番手のマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)を加えた12名で、気温23度、路面温度46度のドライコンディションで争われた。

 マルコ・メランドリ(ドゥカティ)は1回目のアタックで2周連続でファステストを更新してトップに立つと、2回目のアタックでも2周連続でファステストを更新、最後のアタックで記録した1分39秒012で、ビリクム初のSBKポールシッターとなった。メランドリのポール獲得は第3戦アラゴンラウンド以来、今シーズン2回目となる。

 レイはラストアタックでマシンが振られるなどしてタイム短縮できず、1分39秒452で2番手に。3番手に1分39秒530でユージン・ラバティ(アプリリア)が続き、SP
1をトップで勝ち上がったサイクスが1分39秒558で4番手にジャンプアップした。

■決勝レース1:レイが今季15勝目を挙げ、カワサキのタイトルを決める

 決勝レース1は気温21度、路面温度35度のドライコンディションで争われたが、やや雲が多いなかでのレースとなり、レース中盤にはセクター4区間付近で雨が落ち始める。ただし、本降りとなることはなく、路面はドライコンディションので続行された。

 ポールスタートのメランドリが好スタートでトップで1コーナーに飛び込むが、1コーナー立ち上がりのラインがワイドになり、その間にレイがトップに浮上。レイは3周目には2番手以下に対し約1秒にまでリードを広げると、周回ごとにその差を拡大していき単独トップをキープする。

 さらにレイの勢いはレース中盤に入っても衰えず、最終的には2位のメランドリに対し約9秒ものアドバンテージを築いて今シーズン15勝目をマーク。レイの勝利により、カワサキが2018年シーズンのマニファクチャラーズタイトルを獲得した。

 メランドリはレイからは遅れたものの、終始2番手をキープ。そのままチェッカーを受け、今シーズン9回目の表彰台を獲得。一方、3位争いはレース中盤からトプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)、ユージン・ラバティ(アプリリア)、トム・サイクス(カワサキ)、チャズ・デイビス(ドゥカティ)ら4人のライダーによるバトルとなった。

 14周目の1コーナーでラズガットリオグルが3番手に浮上すると、そのままポジションをキープして3位に入賞。イギリス(ドニントンパーク)ラウンド以来となる表彰台を獲得した。

 4位に続いたのは、終盤にポジションを上げたチャビ・フォレズ(ドゥカティ)。僅差の5位にラバティ、6位にサイクスが入り、中盤に3位争いを展開したデイビスは6番手走行中の13周目の8コーナーで、サイクスを交わそうとした際にスリップダウンを喫し転倒リタイアで終わっている。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、ルーカス・マヒアス(ヤマハ)が1分43秒026でポールポジションを獲得した。マヒアスは今シーズン5回目のポールポジション獲得、最終戦を待たずに、予選結果のランキングであるティソ・スーパーポールアワードを獲得した。

 2番手にチームメイトのフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)、3番手にサンドロ・コルテセ(ヤマハ)が続き、予選7番手までをヤマハ勢が独占。WSSにフル参戦する唯一の日本人ライダー、大久保光(カワサキ)は2回のフリー走行で総合17番手からSP1に進んだが、SP1では1分45秒328でセッション6番手とSP2に進めず、16番手から決勝レースに臨む。

レイの駆るカワサキZX-10RRはチャンピオンカラーに

 以下、SBK第12戦アルゼンチンラウンド 決勝レース1順位結果。

■SBK第12戦アルゼンチン 決勝レース1順位結果

Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap

1 1 J.レイ カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(Kawasaki ZX-10RR) 34’55.037

2 33 M.メランドリ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(Ducati Panigale R) 9.163

3 54 T.ラズガットリオグル カワサキ・プッシェティ・レーシング(Kawasaki ZX-10RR) 11.410

4 12 X.フォレズ バーニーレーシングチーム(Ducati Panigale R) 11.796

5 50 E.ラバティ ミルウォーキー・アプリリア(Aprilia RSV4 RF) 12.441

6 66 T.サイクス カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(Kawasaki ZX-10RR) 12.690

7 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチーム(Yamaha YZF-R1) 15.597

8 60 M.ファン・デル・マーク パタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチーム(Yamaha YZF-R1) 16.846

9 76 L.バズ ガルフ・アルテアBMWレーシング・チーム(BMW S1000RR) 28.117

10 2 L.キャミア レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイクチーム
(Honda CBR1000RR) 28.164

11 51 F.マリーノ トリプルMホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム
(Honda CBR1000RR) 41.449

12 40 R.ラモス チーム・ゴー・イレブン・カワサキ(Kawasaki ZX-10RR) 41.783

13 77 M.シェイブ MVアスグタ・レパルト・コルセ(MVアグスタ1000 F4) 47.736

14 16 G.ルイウ チーム・ペデルチーニ・レーシング(Kawasaki ZX-10RR) 55.986

– 32 L.サバドーリ ミルウォーキー・アプリリア(Aprilia RSV4 RF) 6Laps(リタイア)

– 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(Ducati Panigale R) 9Laps(リタイア)

– 45 J.ガニュ レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイクチーム
(Honda CBR1000RR) 15Laps(リタイア)

– 36 L.メルカド オレラック・レーシングVerdNatura(Kawasaki ZX-10RR) 17Laps(リタイア)

– 96 J.シュムルツ グアンダリニ・レーシング(Yamaha YZF-R1) (1周できず)