かんじき継承へ製作講習会 西和賀町雪国文化研究所

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(右から)小野寺聡さん、高橋栄治さんからかんじき作りについて教わる参加者

 西和賀町雪国文化研究所は13日から、同町に伝わるかんじき作りの講習会を始めた。雪国の暮らしを支え、同町で独自に発展したかんじき文化を理解してもらおうと初めて企画。町内のかんじき職人が減少する中、参加者は職人の指導を受けながら一から製作を体験し、次世代に技術をつなぐ。

 初回は町内の男女5人が参加。同町沢内大野の同研究所で小野寺聡研究員(57)が、かんじきの構造や歴史、雪の上で歩いても沈まない仕組みを説明した。参加者は自分用のかんじきを作るために、採寸しながら部位の名称を学んだ。

 かんじき文化は日本の雪国に伝わるが、地域によって形などに違いがある。同町のかんじきは、馬ていの形に曲げたアブラチャンを組み合わせ、サルナシのつるで縛って固定する。番線などは使わず、歯の部分に「さばぐち」と呼ばれるひもを掛けるための溝を施すのが特徴だ。

 同町でも需要が減りかんじき作りの職人は減少。現在は町内に数人しかおらず、製作体験では小野寺研究員と職人をしていた高橋栄治さん(85)=同町沢内七内=が指導にあたる。参加者は全4回で材料の採取から加工、組み立てに挑戦する。