不登校の悩み、分かち合い 「母親同士、交流の場を」

藤沢市

小沼さん(右から2番目)が呼びかけ実現した

 年々増え続けている不登校児童生徒。しかし公的な支援や情報が少ないため、当事者家族が孤立しがちだ。そんな状況を打破しようと5月、藤沢市内で母親同士の交流の場が誕生した。市内外から参加者が訪れている。

 「最初は、毎朝戦いでつらかった。前の日は『明日は学校に行くよ』というのに、朝起きて来ない。あと10分で学校が始まるよって、お尻を叩いていた。遅刻したら余計に行かないから必死だった」

 そんな体験談に参加者が大きくうなづいた。

 この会「朝カフェ」を主催している小沼陽子さん(43)=辻堂新町在住=は、2人の子どもが不登校だ。現在、自宅を拠点に図書館など地域の教育資源を活用したホームスクーリングを実践している。しかし、たどりつくまでには、紆余曲折があった。

 中学生の子を持つ親は、「同じ境遇の親と交流したいと思っても、学校には個人情報なので教えられないと言われた」と話す。フリースクールなどの情報も学校から提示されることはなく、「ここに来てようやく自分がほっとできた」と言う小学生の親もいた。「親は孤立しがち。だからつながりを作りたい」と、小沼さんは話す。

 会は月1回、善行駅前の飲食店などで開催されている。今月1日の会には、市内や鎌倉市の不登校児童生徒の保護者や、「保育園にいやいやながら通っているので事前に知っておきたい」という母親など9人が参加した。自己紹介のあとには、自宅学習の仕方や高校受験などの情報交換が行われ、さらには母親同士の趣味の話に広がり、不登校の話から逸れていく。小沼さんは、「それでいいと思っている。お母さんが元気になれば子どもも元気になる。そんな場にしたい」と思いを語る。

 昨年発表された文部科学省の調査によると、小・中学生の不登校は全国で13万4398人おり、5年前から年々増え続けているが、公的な支援は少ない。一方、ある母親は「悩んでいるお母さんを誘ったら、そこまで深刻ではないと言われた。家庭ごとに考え方も違うし、簡単に誘えないのも難しいところ。地道に活動を拡げていきたい」と話した。

 朝カフェの情報は、【URL】http://homeschooling-town.comへ。

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