「カメラを止めるな!」上田監督がロケ裏話 水戸映画祭で明かす

ロケハン後「脚本変えた」 芦山浄水場に一目ぼれ

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水戸映画祭のトークイベントに出演した映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督(左から2人目)ら=水戸市五軒町

低予算のインディーズ作品ながら異例のヒットを続ける映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督らが6日夜、水戸市五軒町の水戸芸術館で開かれている水戸映画祭のトークイベントに出演し、メインのロケ地となった同市の芦山浄水場について、「最初のロケハンティングで一目ぼれした。一発で決まった」と裏話を明かした。

上田監督は「古びた小屋や廃墟がそのまま残っていた。ロケハン後に脚本を変えた」と浄水場を生かした脚本としたことを解説した。出演者が浄水場内を走り回るシーンが印象的だが、上田監督は「空間をダイナミックに生かしたかった」と話した。

浄水場は戦前の1932年から93年まで稼働した。建築意匠や計器類がレトロな雰囲気を醸し出す。テレビ朝日「仮面ライダーゴースト」、NHK「一番電車が走った」、映画「相棒劇場版(4)」、欅坂46のミュージックビデオ「もう森へ帰ろうか?」などで使われている。

浄水場は一般公開はしていないが、水戸市みとの魅力発信課の平戸正英さんは「一般の人からの問い合わせが多い。制作会社からの相談も増えた」と述べ、「ロケ地ツアーを検討したい」と話すと会場から期待の拍手が起こった。

主演の濱津隆之さんは「映像の世界で皆さんの目に触れるようになりたい。またとないチャンスで、映画の勢いを生かしたい」と話し、オファーが続々届いていることを明かした。

トークイベント後には写真撮影タイムがあり、来場者はスマートフォンを取り出して撮影していた。(清水英彦)