小中一貫 黒島はまゆう学園 新校舎の完成祝い式典 ランチルーム、広い体育館… 楽しい時間いっぱい 佐世保

 佐世保市の離島、黒島にある市立黒島小中学校(惣田正宏校長、16人)で14日、新校舎の落成式があり、島内外の関係者約130人が完成を祝った。同校は本年度から県内初の義務教育学校となった。愛称「黒島はまゆう学園」として、小中の垣根を越えた教育や各種活動に取り組んでいる。
 新校舎は旧黒島中の敷地にあり、木造2階建てで、延べ床面積約1715平方メートル。木のぬくもりを感じさせる内装で、吹き抜けの中庭も設けた。総工費は、体育館(鉄骨平屋)と合わせ約10億6200万円。3月に完成し、児童生徒は「学園」発足と同時に新校舎で学んでいる。
 児童生徒は1~9年生として、同じ校舎内で一緒に生活。中学校教員が6年生を指導するなど、中学進学時に生徒が感じる学業面や生活面での変化、負担を和らげる狙いがある。
 式で、惣田校長は「黒島はまゆう学園の挑戦は始まったばかり。未来を切り開く黒島っ子を育てていきたい」とあいさつ。朝長則男市長は「新校舎で思いっきり勉強や運動に励んでほしい」と述べた。
 児童生徒会長の9年生(中学3年)、古里七海さん(15)は、新しくできたランチルームでの給食や広い体育館での活動など「これまでになかった楽しい時間」の数々を紹介。「伝統を大切にし、義務教育学校としての新しい歴史をつくりたい」と決意を述べた。
 児童生徒全員で小学校と中学校の校歌を斉唱。ダンスの披露もあった。

落成式で、校歌を斉唱する児童生徒=佐世保市立黒島小中学校
完成した新校舎。木のぬくもりを感じさせるつくりで、中庭も設けた

© 株式会社長崎新聞社