イシグロ、大阪の合成樹脂管材商社を買収 商品ラインアップ拡充、関西地区での拡販図る

 総合配管機材商社のイシグロ(本社・東京都中央区、社長・石黒克司氏)は、合成樹脂製管材の専門商社である新旭物産(本社・大阪市此花区)を今月3日付で100%子会社化した。樹脂製品の取扱商品ラインアップ拡充、グループ他社との連携などにより関西地区での拡販を図る。

 新旭物産は67年の歴史がある関西における高機能合成樹脂製品の老舗商社。樹脂管材大手メーカーの旭有機材の関西地区販売代理店として、大手メーカーや地元販売店向けに強固な商権を持っている。年商は約30億円(18年3月期実績)で社員は約50人。京滋、和歌山、神戸、岡山の4営業所のほか、傘下に物流機能を担う子会社TKロジスティックス(旧東洋化工)がある。

 新旭物産とTKロジスティックスの社長にはイシグロ・中部ブロックの高橋進ブロック長が就任。グループ会社管理部の白井栄次氏が取締役、営業推進本部の清水智本部長が非常勤取締役にそれぞれ就いた。オーナーだった若林みどり社長は会長として、引き続き新経営陣をサポートしていく。

 イシグロとしては、前期のサンエス管材、新町管材に続く関西地区でのグループ会社化。新旭物産を樹脂製品加工・販売のグループ内中核企業と位置付け、耐食管材分野のシェア拡大を図っていく。

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