【代表】なぜ勝てない…ドイツが低調な4つの理由

ドイツ不調の原因には深い理由が

今のドイツは絶不調だ。ヨアヒム・レーヴ監督率いるヨーロッパの強豪国は、ワールドカップでのグループステージ敗退以降ゲームを落とし続けている。先日行われたUEFAネーションズリーグのオランダとの一戦では、0-3と完敗を喫しグループ最下位に転落している。なぜドイツは低迷しているのか。キーポイントとなる4つの理由を取り上げる。

1.固定化された選手と戦術

ワールドカップで失敗した国は、次の主要大会に向けて改革を進めることがほとんどである。実際、ワールドカップ出場を逃したオランダは若手選手主体のチームに切り替え、ドイツを圧倒して見せた。しかし、そのドイツはロシアでの失態から大きく変革を遂げたわけでもなく、レーヴ監督は続投し、主力メンバーもノイアーやフンメルス、ボアテングやクロースなど4年前から全く同じ名前が揃っている。若い世代のドラクスラーやテア・シュテーゲン、ザネといった選手はスタメンに起用されることは少なく、戦術が固定化されダイナミズムもほとんど生まれない。

2.受け止めきれない重い敗北

サッカーにおいて次の試合に切り替えることは重要な作業である。しかし、ワールドカップでのメキシコや韓国といったチームに”ジャイアントキリング”を達成されたダメージは重く、主に批判の対象となったフンメルスとボアテングの二人のセンターンバックは、人が変わったかのようにパフォーマンスを落としている。

3.バイエルン・ミュンヘンの不調

ドイツ代表にはバイエルン・ミュンヘン所属の選手が多く招集されている。オランダ戦にもバイエルンの選手が5人出場していたが、ブンデスリーガの強豪クラブは直近の公式戦4試合で勝利なしと苦境に立たされている。ニコ・コバチ新体制のもとチーム内で不協和音が広がっており、ドイツ代表でもその影響が大きく反映されている。

4.ストライカーの欠如

ドイツにとって最も深刻な問題は、ゴールを量産できるストライカーが不足していることだ。現在センターフォワードを務めているヴェルナーは期待通りの活躍をしているとは言い難く、クローゼやマリオ・ゴメスといった歴代のドイツの最前線に選手と比較すると見劣りしてしまう。ヴェルナーは直近の5試合で2ゴールに留まっており、20試合で8得点しか挙げれていない。

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