ドジャース・カーショウにオプトアウト行使の可能性?

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ドジャースのクレイトン・カーショウが今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してフリーエージェントとなる可能性があるようだ。カーショウは2014年シーズン前に結んだ7年契約が残り2年となっている。

現在30歳のカーショウはメジャーで過ごした11シーズンでMVP1回(2014年)、サイ・ヤング賞3回(2011年、2013年、2014年)、オールスター・ゲーム選出7回(2011~2017年)、最優秀防御率5回(2011~2014年、2017年)、最多勝3回(2011年、2014年、2017年)、最多奪三振3回(2011年、2013年、2015年)など輝かしい成績を残してきた。2014年シーズンの開幕前にはドジャースと7年総額2億1500万ドルという超大型契約を結び、今季はその5年目。近年はコンディション面での不安が目立ち、21先発に終わった2016年、27先発に終わった2017年に続いて今季も26先発にとどまった。そのなかで9勝5敗、防御率2.73、155奪三振という成績を残したが、投手としてのピークを過ぎ、下り坂に差し掛かり始めていることも否定できないだろう。

ドジャースとの契約は残り2年7000万ドルとなっているが、パフォーマンスが下り坂であることを考えると、オプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなった際にこれを上回る契約を得られる可能性は極めて低い。しかし、2年よりも長い契約を得られる可能性は十分にあり、カーショウは自身の現状を冷静に分析したうえで、減俸を受け入れたうえでの3年以上の契約を望んでいるのかもしれない。現行契約が満了を迎える2020年オフにはカーショウはすでに32歳になっており、今オフを3年以上の契約を得られるラストチャンスと捉えている可能性もありそうだ。

ただし、カーショウがオプトアウトの権利を行使したからといってそれは必ずしも他球団への移籍を意味するわけではなく、ドジャースとの再契約が有力視されている。

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