【MLB】元Gマイコラスは子育てに悪戦苦闘 ローレン夫人に感謝「どうやって君は…」

カージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】

メジャー復帰1年目で最多勝のマイコラス、ローレン夫人とともに地元TVで“ファミリー”について語る

 バラ色のオフシーズンを過ごしているのは巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手だ。米復帰1年目の今季は18勝4敗、防御率2.83の成績を残し最多勝を獲得。私生活でも7月にローレン夫人が双子を出産し現在は育児に汗を流している。新たな命の誕生、そして子育てについて夫妻揃って米TV局のインタビューにこたえている。

 地元米テレビ局の「ウェストパームビーチフロリダ」に出演したマイコラスとローレン夫人。メジャー復帰1年目で見せた輝かしい活躍もさることながら、話題は新たに5人家族となった“マイコラスファミリー”についてだった。

 今季は初のオールスターに選出されたマイコラスだったが、ローレン夫人の出産が早まり家族の元へ帰る決断を下し自身初のオールスターを欠席。苦渋の決断で夫に連絡を取った当時をローレン夫人はこう振り返っている。

「彼にストレスを掛けたり、チャンスを奪いたくなかったんです。ですけど、同時に『こっちでも大事なことが起きてるの。だからあなたのサポートが必要なのよ』という感じでした。彼は素晴らしい状況に身を置いていて、彼にとってシーズンは非常に順調に進んでいましたし、集中している彼の邪魔をしたくはないのですから。

 なぜなら、彼には、普段通りの投球をするためにそうすることが必要だったんです。私がこっちで大丈夫だと分かれば彼は安心するでしょうし。『彼女の方は問題ないから、僕もこれで自分のことに集中できるぞ』と。ですが、(双子が生まれて)何から何まで全て自分でやらなければいけないとなると、年中無休で動かなければいけないようなものですよね」

NICUに入った双子に「感情を揺れ動かされた」ことも…

 順調にシーズンを過ごす右腕に心配をかけまいと、ローレン夫人は様々な思いが交錯していたことを明かすとマイコラスも「そうだね、簡単なことではないよ」と、妻の思いやりに感謝の言葉を口にした。

 待望の双子は早産だったため、NICU(新生児集中治療処置室)にいなければならない時間もあったがマイコラスは「あの子たちがここにいれることに、大喜びでした。彼らは早産だったけど、健康だと聞かされた時は、素晴らしいことだと思いました」と語っている。

 それでも当時は心配したようで「NICUにいる彼らを見て、意気消沈するしかありませんでしたね。彼らには感情を揺れ動かされました。常に彼女の前では落ち着いた表情でいるように心掛けているんです。そうすれば彼女は僕の心配そうな表情を見なくて済みますから」と、悟られないように冷静を保っていたことを明かした。

 現在は元気に成長し夫人と共に自宅での子育てに没頭中。2人の赤ちゃんを同時に育てるのは容易なことではなく夜中の3時に同時に泣きだすこともあるという。「『どうしていいか分からないよ』という時がありました。彼女は『笑顔を見せればいいのよ。そのうちできるようになるわ』という感じでした。だから大変なんです。なのでこの経験から、僕が不在中に彼女が対応してくれたことに更に感謝するようになりました」と、これまでローレン夫人が一人で行ってきた子育ての大変さを実感した様子。

 マイコラスが子育てに悪戦苦闘する中、ローレン夫人は「彼が私に向けて最初に言ったことは『どうやって君は一人でこれをやったのかなんて、知りたくもないね』でした」と、笑顔を見せながら語っていた。(Full-Count編集部)

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