世界遺産保全へ 五島市に50万円 福江信用組合が寄付

 福江信用組合(五島市)は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録を記念した定期預金キャンペーンを実施している。これに合わせ貞方英世理事長らは12日、市役所に野口市太郎市長を訪ね、目標とする募集金額10億円の0・05%に当たる50万円を、市内の構成資産の保全費用として寄付した。
 この定期預金では、店頭表示利率に年0・12%の金利を上乗せ(組合員はさらに0・02%増)。10万円以上の新規預け入れが対象で、期間は1~5年。来年3月29日まで取り扱う。
 野口市長に目録を手渡した貞方理事長は「五島を訪れる観光客が増え、地元の金融機関としても楽しみ。地域活性化に向けて一緒に努力したい」とあいさつ。野口市長は「古い資産の保全は重要で、寄付はありがたい。しっかり活用する」と感謝の言葉を述べた。

野口市長に目録を手渡す貞方理事長(右から2人目)=五島市役所

© 株式会社長崎新聞社