三井金属、飛騨市の施設整備に寄付

 三井金属は15日、「地方創生応援減税(企業版ふるさと納税)」を活用し、飛騨神岡宇宙最先端科学パーク構想加速化拠点整備事業(道の駅「宙ドーム・神岡」における飛騨市宇宙物理学研究紹介施設整備)に、5千万円を寄付すると発表した。

 飛騨市神岡町は、同社発祥の地で、1874年に三井組が神岡で鉱山事業に着手してから140年以上にわたって同地で事業を行っている。現在は大規模な鉱石採掘は休止し、亜鉛製錬、鉛・貴金属のリサイクル製錬、金属粉、触媒といった事業が中核事業となっているほか、鉱山採掘跡の地下空間では東京大学の「スーパーカミオカンデ」などの各種研究施設でノーベル賞級の研究が行われている。

 同事業で整備する宇宙物理学研究紹介展示施設は、東京大学宇宙線研究所などの協力のもと、市民や全国に向けて世界最先端の宇宙物理学に関する研究を分かりやすく紹介し、それが飛騨市神岡町で行われていることを広く発信するための拠点として活用される。18年度内に完成し、19年3月のオープンを予定している。

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