Dバックスがゴールドシュミットを含む主力選手の放出を検討か

ロッキーズ、ドジャースと三つ巴の地区優勝争いを繰り広げながらも9月に失速し、地区3位で今季を終えたダイヤモンドバックス。今オフ、ダイヤモンドバックスは主砲のポール・ゴールドシュミットを含む主力選手に対するトレードのオファーに耳を傾ける用意があるようだ。

ESPNのバスター・オルニーは、ダイヤモンドバックスがゴールドシュミットの放出に動く際に起こり得る問題について指摘している。それは「一塁に空きのあるチームがほとんどない」ということだ。たとえば、カブスにはアンソニー・リゾー、ブレーブスにはフレディ・フリーマンという不動の正一塁手がおり、レッドソックスのミッチ・モアランド、インディアンスのヨンダー・アロンゾ、ナショナルズのライアン・ジマーマン、ロッキーズのイアン・デズモンドもまだ契約を残している。アストロズにはユリ・グリエル、アスレチックスにはマット・オルソン、ドジャースにはコディ・ベリンジャーがおり、これらのチームも無理に一塁のアップグレードに動く必要はない。

そこでオルニーがゴールドシュミットを獲得するチームの候補として挙げているのがヤンキースだ。現在、ヤンキースにはルーク・ボイトとグレッグ・バードという一塁手がいるものの、ボイトは今季途中に加入してからの大活躍を来季も継続できる保証はなく、バードはコンディション不良に悩まされるシーズンが続いている。「打率3割・30本塁打・100打点」前後の働きを確実に期待できるゴールドシュミットの加入は、打倒・レッドソックスや打倒・アストロズを目指すヤンキースにとって大きな戦力アップとなるに違いない。

また、オルニーはゴールドシュミットが来季終了後にフリーエージェントとなることにも言及し、本塁打の出やすいヤンキー・スタジアムでプレイすることはゴールドシュミットにとってプラスになることも指摘している。メジャー屈指の一塁手がヤンキースに加わる可能性はあるのか。今後の動向に注目したい。

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