ホークスCS第1Sで勢いに乗った男、不振に終わった男…投打のカギを握った選手

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

頼れる助っ人デスパイネは3戦3発6打点と大暴れ

 プロ野球はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(第1S)が終わり、セ・リーグは巨人、パ・リーグはソフトバンクが17日から始まるCSファイナルステージ進出を決めた。ここではCS第1Sで好結果を残した選手、期待に応えられなかった選手に焦点を当てる。パ・リーグ、ソフトバンク編。

 まずは、短期決戦で驚異的な活躍を見せた選手から。野手ではデスパイネ、中村晃、投手は武田翔太を選出した。以下はCS第1Sでの成績だ。

〇デスパイネ
3試合11打数6安打 打率.545 3本塁打 6打点

〇中村晃
3試合13打数5安打 打率.385 2本塁打 2打点

〇武田翔太
1試合1勝0敗 防御率0.00 2回2/3 被安打0 3奪三振

 シーズン202発を記録したソフトバンク打線が、CSでも自慢の長打力を発揮した。3試合で「5番・DH」として先発出場したデスパイネは、第1戦で満塁弾、逆王手をかけられた第3戦では2打席連発と勝負強さを発揮。3戦3発6打点とチームの勝利に貢献した。中村晃は3戦連続安打の安定感に加え、2本塁打と長打力も発揮。第1、2戦は3番、第3戦では6番と打順を下げたが、違わぬ結果を残している。

 今季途中から中継ぎに配置転換となった武田は第1戦で見事な火消し。4回途中から2番手で登板すると1死満塁のピンチを切り抜け、2回2/3を無安打無失点に抑えて勝利投手となった。

打率.352で首位打者の柳田は、わずか1安打とブレーキ

 一方、わずか3試合だが、思うような結果を残せなかったのは誰か。レギュラーシーズンでは驚異的な打撃を見せた柳田悠岐は、わずか1安打と苦しんだ。

〇柳田悠岐
3試合9打数1安打 打率.111 0本塁打 1打点

 3戦全てで「4番・中堅」の柳田は4四球を選んだが、わずか1安打1打点と主砲の仕事は果たせなかった。レギュラーシーズンでは12球団トップの打率.352で3年ぶりの首位打者、出塁率.431で4年連続の最高出塁率のタイトルを獲得しているだけに、ここからの本領発揮に期待したい。(Full-Count編集部)

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