中学卓球部顧問、3位の賞状破る 「優勝目指してた」

 川崎市内の市立中学校で卓球部顧問を務める50代の男性教諭が、10月初めに同区で開かれた市中学卓球大会で、団体戦で3位入賞した同校卓球部に贈られた賞状を生徒の前で破り捨てていたことが16日、同校への取材で分かった。

 同校によると、大会は6日に団体、7日に個人戦が行われ、同校は出場47校のうち団体戦で3位になった。しかし、男性教諭は表彰式後、会場で大声で約10人の部員を叱責(しっせき)、授与された賞状を破り捨てた。

 学校の聞き取りに対し、男性教諭は「優勝を目指しており、子どもたちを鼓舞するためにパフォーマンスでやってしまった」と話しているという。男性教諭は2014年から同校の卓球部顧問で、神奈川県卓球協会理事も務めている。

 同校の校長は神奈川新聞社の取材に「どんな理由であろうと賞状を破ることはあってはならない。教職員への指導を徹底したい」と述べた。男性教諭は15日、部員に「君たちが取った賞状を破ってしまい申し訳ない」と謝罪したという。

 市教育委員会は「教育上、あってはならない行為で、当該教諭や監督する立場の校長らを指導していく」としている。

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