坂本龍馬の功績たたえる 明治維新150年企画展 亀山社中記念館 「海援隊日史」など初展示

 明治維新150年を記念し、幕末の志士坂本龍馬の功績をたたえる企画展が、長崎市伊良林2丁目の市亀山社中記念館で開かれている。龍馬の秘書役を務めた海援隊員長岡謙吉が書いたとされる「海援隊日史」(複製)などを初展示した。12月24日まで。
 海援隊日史は京都国立博物館が所蔵。土佐藩と薩摩藩が交わした「薩土盟約」(1867年)の内容も記され、二院制議会の導入など王政復古後の新政府の在り方が示されている。
 憲法制定や通貨改革など新政府の骨格を龍馬が記した「新政府綱領八策」(複製)や、龍馬が愛読した「新葉和歌集」の写本4冊も並ぶ。特別展示品は約10点。龍馬が暗殺された京都・近江屋の掛け軸(複製)には無数の血痕が残る。
 初めて来館した大分県別府市の田辺修さん(68)は「龍馬には国外に目を向ける先見性があった。もう少し長く生きていれば日本はどうなっていただろうか」と思いをはせていた。

特別展示されている海援隊日史の複製=長崎市、亀山社中記念館

© 株式会社長崎新聞社