【MLB】ヤ軍アンドゥハーが新人王争い“先勝” 米メディア選出、大谷は大差で2位

ヤンキースのミゲル・アンドゥハ―【写真:Getty Images】

米スポーツメディア「スポルティングニュース」はアンドゥハーを新人王に選出

 メジャーリーグはポストシーズンで激しい戦いが続いているが、ファンのもう一つの注目はア・リーグ新人王争いだ。エンゼルスの大谷翔平投手とヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手の一騎打ちと見られているが米メディアはアンドゥハーを新人王に選出した。

 二刀流・大谷を差し置いて“先勝”したのは名門ヤンキースの若きスター候補だった。昨年にメジャーデビューを飾ったが今季は149試合出場で打率.297、27本塁打、92打点、OPS.855の成績をマーク。通常の年であれば新人王として申し分ない数字だが、大谷が二刀流で鮮烈な活躍を見せたため、全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者の投票は割れると予想されている。

 ア・リーグ新人王争いの行方に注目が集まる中、米スポーツメディア「スポルティングニュース」はアンドゥハーを新人王に選出。独自でア・リーグ現役選手から投票を集め、99票中アンドゥハーが66票を集め1位を獲得。大谷は19票で2位だった。

ブランドン・ドゥルーリーがトレードで移籍しチャンスをものに

 記事ではシーズン途中まではブランドン・ドゥルーリーが正三塁手だったが、ブルワーズにトレードされると一気にチャンスをものにしトッププロスペクトとして期待に応えたことをレポート。その中でも、今季の打席内容が優秀だったことを言及し「初球をインプレーにした際の打率は.351、本塁打は6本記録している。彼は早いカウントから狙っていくことで、優秀な結果を生み出している」と評価している。

 さらに「ヤンキースの打者は一打席毎にチーム平均で球数を3.99見るのに対し、アンドゥハーは3.56だった」と積極打法で好成績を残したことを指摘。アーロン・ブーン監督も「彼のスイングは非常に万能だ」と評価しており、同僚のアーロン・ジャッジも「マイナーで一緒にプレーしていた時でさえ、彼のポテンシャルには気づいていたよ。僕はこう言ったんだ『彼はこの先、特別な存在になる』とね」と称賛しているコメントを紹介している。

 アンドゥハーには「耐久性=タフさ」も「安定感」もあり、149試合に出場していることを言及。最後に打率.270を切ったのは4月21日で、53試合で複数安打を放ったことにも伝えている。投打の二刀流でメジャーに旋風を巻き起こした大谷は日本人4人目となる新人王を獲得することはできるのか注目が集まる。(Full-Count編集部)

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