白銅、6面アルミフライス品も即配サービス 最短で翌日納入

 非鉄金属流通大手の白銅(社長・角田浩司氏)は、6面アルミフライス品を翌日提供する「朝フラ」サービスを10月から開始した。当日12時までに受注すれば、翌日中に製品を顧客に届けるもので、切板や4面フライス品と同水準の即配サービスを標準化。クイックデリバリー体制を拡充することで、顧客の即納ニーズを取り込む。

 新サービス「朝フラ」は、6面アルミフライス品を翌日提供する独自の短納期サービス。対象はアルミ製品で、加工範囲は板厚が10~50ミリ、幅が10~100ミリ、長さが10~150ミリ以内のもの。10枚以下の注文であれば、宅配便対応の地域でない限り翌日中に提供する。

 白銅はこれまで、アルミやステンレスといった切板製品や4面アルミフライス品では翌日配送を標準サービスとするなど、業界トップレベルの即配を実現していた。しかし6面フライス品は、加工に一定時間が必要となるため最短でも中一日を余儀なくされていた。

 こうした中、この数年間のうちに国内の主力4工場(神奈川工場、福島工場、滋賀工場、九州工場)に加工設備を増設してきたほか、人材登用・育成も順調に進み、現場の対応力が向上。一定条件を満たせば、アルミの6面フライス品でも翌日配送を標準サービスとすることが可能と判断し、「朝フラ」開始を決めた。今回のサービスでは加工範囲などに一定の制限が掛かっているが「工場への負荷などを観察し、可能であればサイズや品種の制限を広げていくことも考えていく」(白銅)と説明。今後もクイックデリバリーサービスを充実させていく考えを示している。

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