39歳のアンキールが6年ぶりのメジャー復帰を目指す

カージナルスは通常、フリーエージェント選手に対する関心を明らかにしないことがほとんどだ。しかし、日本時間10月17日、ジョン・モゼリアック野球部門社長は例外的にある選手について言及した。その選手とは、2013年限りで現役を引退したリック・アンキールである。

今年8月、アンキールは元メジャーリーガーが参加するエキシビジョン・ゲームで登板し、その後、39歳にして投手として現役復帰を目指す意向であることを明らかにした。アンキールは今回が現役復帰のラストチャンスと考えているようだが、アンキールが現役復帰を目指すことを予想していた者は全くいなかった。

メジャー2年目の2000年に11勝7敗、防御率3.50、194奪三振という好成績を残してナ・リーグの新人王投票で2位にランクインしたアンキールだが、同年のポストシーズンで深刻な制球難に陥り、翌年以降もそれを克服できず。その後は打力と強肩を生かすために外野手に転向し、2008年には25本塁打を放つ活躍を見せた。2013年限りで現役を引退し、現在はカージナルスのブロードキャスト・チームに所属しているが、メジャーのマウンドに立ったのは2004年が最後であり、どこまで通用するかは全くの未知数である。

モゼリアックは数週間前にアンキールと話し合いの場を設けたことを認めており、「(アンキールの今後について)良いディスカッションができたよ」とコメント。今オフにも再度話し合いの場を設けることになっており、古巣復帰が実現する可能性もありそうだ。

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