マーリンズ本拠地の巨大オブジェの撤去が決定 地元紙報じる

マーリンズは本拠地マーリンズ・パークのセンター左に置かれている「ホームラン・フューチャー」と呼ばれる巨大なオブジェが撤去されることが明らかになった。MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロによると、マイアミ・デイド郡の「公共の場における芸術に関する委員会」では満場一致で巨大オブジェを球場の外へ移転するマーリンズの計画に賛成。このニュースは地元紙のマイアミ・ヘラルドが一番乗りで報じている。

マーリンズの選手がホームランを放った際に電飾や花火でそれを祝う仕掛けとなっているこのオブジェは今後、球場外の新たな名物となる。マーリンズはオブジェが置かれていたエリアに新たな観戦スペースを設けることを計画しており、若いファンをターゲットとして12ドル以下の安い価格でチケットが用意される見込みである。

マイアミ・デイド郡では公共の場における芸術が保護されており、マーリンズはオブジェが球場内にあり、チケットを購入したファンだけが楽しめるのではなく、球場外に移転した方がより多くの人々に楽しんでもらえると主張。マーリンズのこの主張はオブジェを設計したニューヨークに拠点を置くアーティスト、レッド・グルームスの反対を受け、グルームスが作品を放棄した場合にはオブジェの価値が下がる危険性があったため、問題は複雑化。最終的にはグルームスがこの作品から自分の名前を削除することを選択した場合、マーリンズが郡に対して最大250万ドルを支払って補償するすることで合意に至ったとマイアミ・ヘラルドは伝えている。

マーリンズの最高経営責任者であるデレク・ジーターは、先月マーリンズがニューヨークでメッツと対戦した際にグルームスと面会したことが報じられており、その際に「ホームラン・フューチャー」の移転についての話し合いが行われたようだ。

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