地震の揺れを抑える免震・制振装置の性能検査記録データ改ざん問題で、長崎市は17日、長崎みなとメディカルセンター(新地町)の建物2棟に不正な装置計23基が使われていたと発表した。同センターは災害時には負傷者を受け入れる災害拠点病院の機能を備える。運営する市立病院機構は「(建物には)免震システムが他にもあり、免震性や安全は損なわれない」として業務を続ける方針。
問題発覚を受けて、同機構が確認したところ、同センターのI期棟とII期棟の地下に設置された、油の粘性を利用して建物の揺れを抑える免震オイルダンパー計24基のうち23基が不正だった。両棟とも入院、外来患者が利用している。
メーカーのKYBなどは問題の装置をすべて取り換える方針だが、同センターでの完了のめどは立っていないという。市と同機構は病院の公共性を踏まえ、優先して取り換えるよう、同社などに要請する。
同センターは市が設置した同機構が整備、運営。2016年に全面開院した。
KYB免震装置不正 長崎みなとメディカルセンターも
- Published
- 2018/10/18 00:09 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 12:48 (JST)
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