クビカがウイリアムズF1レースドライバーの有力候補に浮上か。母国ポーランド企業が多額の支援を検討

 ロバート・クビカは、2019年に向けてウイリアムズのレースシートを確保すべく、多額の資金提供を受けるための交渉を進めている。

 クビカは2011年2月に出場したラリーで大クラッシュを喫して重傷を負い、F1活動を休止しなければならなくなったが、2018年、ウイリアムズとリザーブドライバー契約を結び、F1の世界に戻ってきた。

 2018年のシート争いでは、セルゲイ・シロトキンに敗れる形でレースドライバーの座に就けなかったクビカだが、2019年にはついにF1に本格復帰を果たすことになるかもしれない。

 ロシアのSport Expressは、ポーランドの石油会社PKNオーレンがクビカのF1シート獲得のため1000万ドル(約11億3000万円)を提供するという話が持ち上がっていると伝えた。

 ウイリアムズは2019年に向けてジョージ・ラッセルの起用を発表したが、彼のチームメイトについては明らかにしていない。現レースドライバーのランス・ストロールは、父親が共同オーナーを務めるフォース・インディアに来季移籍する見込みであり、ロシア企業から支援を受けるシロトキンの残留が濃厚であるとみられていた。しかし、クビカに強力な支援者が現れたのであれば、彼もチームにとって有力な候補になるかもしれない。

 PKNオーレンのスポークスパーソンは、今週ワルシャワで同社の社長とクビカが話し合いを行ったと認めた。

「現段階ではまだ、協力の可能性について、あるいは詳細についてお話しするのは時期尚早です」とPKNオーレン社のスポークスパーソンは言う。

「ただし、弊社のダニエル・オバイテク社長とロバート・クビカとの会合が行われたことは事実です」

 クビカ自身も多くは語っておらず、現在、2019年のレース活動のために動いているところであるとだけコメントした。

「冷静に行動している。僕を応援してくれているファンの皆さんに対しては感謝の気持ちでいっぱいだ」とクビカ。

「来年、会えることを願おう。これから何が起きるのか分からないけれど、今、努力しているところだよ」

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