リーグ1位は圧倒的有利! CS突破率は広島が92.3%、敗れた西武でも71.4%

広島・緒方監督(左)、西武・辻監督【写真:荒川祐史】

1位チームが初戦を勝利したケースは過去13回

 CSファイナルステージの初戦、セは1位の広島が3位の巨人を下し、パは2位のソフトバンクが1位の西武を下した。CSファイナルステージ緒戦の結果から、今後の展開を占おう。

 2008年に1位チームに「1勝」のアドバンテージが付与されるようになってからの、初戦の勝敗によるシリーズの展開を見ていこう。(2009年までは第2ステージ、2010年以降はファイナルステージ)。

〇1位チームが初戦に勝利しファイナルステージも制したケース 20回中12回

2008年西武(1位) 4勝2敗 日本ハム(3位)
2009年日本ハム(1位) 4勝1敗 楽天(2位)
2010年中日(1位) 4勝1敗 巨人(3位)
2011年ソフトバンク(1位) 4勝0敗 西武(3位)
2011年中日(1位) 4勝2敗 ヤクルト(2位)
2012年日本ハム(1位) 4勝0敗 ソフトバンク(3位)
2013年巨人(1位) 4勝0敗 広島(3位)
2013年楽天(1位) 4勝1敗 ロッテ(3位)
2014年ソフトバンク(1位) 4勝3敗 日本ハム(3位)
2015年ソフトバンク(1位) 4勝0敗 ロッテ(3位)
2016年広島(1位) 4勝1敗 DeNA(3位)
2016年日本ハム(1位) 4勝2敗 ソフトバンク(2位)

〇1位チームが初戦に勝利しファイナルステージを敗退したケース

2017年広島(1位)2勝4敗DeNA(3位)

 1位チームが初戦に勝ったケースは20回中13回、このうち12回がファイナルステージを制している。17日の初戦に勝った広島が勝ち抜ける可能性は92.3%、しかし唯一の「初戦勝利→敗退」のケースが、昨年の広島だったことは広島ナインには気がかりなことではあろう。

1位チームが初戦に敗れたケースは過去7回

〇1位チームが初戦に敗れがファイナルステージを制したケース 20回中5回

2008年巨人(1位)3勝1敗1分中日(3位)
2009年巨人(1位)4勝1敗中日(2位)
2012年巨人(1位)4勝3敗中日(2位)
2015年ヤクルト(1位)4勝1敗巨人(2位)
2017年ソフトバンク(1位)4勝2敗楽天(3位)

〇1位チームが初戦に敗れファイナルステージを敗退したケース 20回中2回

2010年ソフトバンク(1位)3勝4敗ロッテ(3位)
2014年巨人(1位)1勝4敗阪神(2位)

 1位チームが初戦を落としたケースは7回あるが、それでも5回はファイナルステージを制している。17日の初戦を落とした西武がファイナルステージを制する可能性は71.4%もある。西武は負けても通算1勝1敗。アドバンテージの1勝はそれほど大きいということだ。

 ただし1戦目、2戦目と連敗、連勝すると、ファイナルステージの様相は大きく変わってくる。今日、18日の第2戦が非常に重要なのだ。(広尾晃 / Koh Hiroo)

© 株式会社Creative2