平尾誠二さん死去2年 遺志継ぐNPОが「スペースボール」普及活動

©株式会社神戸新聞社

SCIXが考案したオリジナルスポーツ「スペースボール」を楽しむ子どもたち(SCIX提供)

 2016年10月に53歳で亡くなったラグビー元日本代表監督の平尾誠二さんが創設したNPO法人「SCIX(シックス)」が、独自に考案したスポーツ「スペースボール」の普及活動を続けている。7年連続日本一を果たした神戸製鋼ラグビー部の練習メニューが原型で、初心者でも楽しめる内容。平尾さんの命日に当たる20日、神鋼の試合があるノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)の芝生広場で、小学校高学年向けに体験会を開く。(山本哲志)

 スペースボールは1チーム原則6人で、ラグビーと違って前にもパスできる。相手チームにタッチされないように走ったり、パスをしたりしながらボールをゴールに運ぶ。タックルは禁止のため、ラグビー未経験の子どもも安全にプレーでき、球技に必要な「スペース」を見つける感覚が鍛えられるという。

 もともとは神鋼ラグビー部の日本選手権7連覇(1989~95年)の初期に、オーストラリア人コーチが遊びで始めた練習メニューで、平尾さんも現役時代に取り組んだ。その後、同志社大、神鋼で平尾さんとともにプレーしたSCIX事務局の武藤規夫さん(54)が独自のスポーツとしてルールをまとめた。

 SCIXは2003年から、兵庫県内の学校を中心に普及活動を開始。12年からは、神鋼の科学体験施設「灘浜サイエンススクエア」(同市灘区)の見学とセットで同市内の小学生の校外学習に取り入れられ、18年度は14校が実施予定だ。

 20日の体験会「SCIXスペースボールカップ」は午前10時~正午、小学4~6年の計200人を対象に開く。参加者は神戸でも開催される19年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に出場する国・地域の国旗が付いたビブスを着て対戦する。

 日本のラグビー界をリードし続けた平尾さん自身が「スペースを生み出すラグビー」を追求してきたこともあり、武藤さんは「平尾さんの遺志を受け継ぎ、活動を続けていきたい」としている。体験会への参加希望者はSCIXのホームページから申し込む。参加無料。事務局TEL078・261・4046