避難所運営廃校で体験 日田・天瀬町

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段ボールベッドを作る参加者
避難者の受付を設けて運営の基礎になる情報を収集=日田市天瀬町の旧桜竹小

 災害時の避難所運営を体験する「防災キャンププロジェクト」が日田市天瀬町桜竹の旧桜竹小学校で開かれた。参加者はスタッフとして態勢を整え、避難者や物資の状況に対応して行動する体験を通して、もしもの備えを学んだ。

 市地域おこし協力隊の近藤真平さん(30)、松永鎌矢さん(28)らが企画。市職員や一般市民ら17人が参加した。

 災害ボランティアの経験が豊富な松永さんが講師を務めた。初めに自治体の避難所運営マニュアルなどを題材に座学をした。大災害時は行政だけで運営するのは無理とした上で「住民が運営すると、その後の自立再建の早さにもつながる」と呼び掛けた。

 運営体験は「巨大地震が起き、住民が小学校に集まってきた」との想定で開始。参加者は総務、物資・食料、施設・救護の3班に役割分担をして、体育館内で通路、居住スペースといったレイアウトを決めた。

 「外国人、車椅子利用者、ペット連れが避難してきた」「トイレが混雑してきたので仮設トイレの増設を」といった状況が次々に伝えられ、それぞれで考えて対応。高齢者や障害者のために段ボールベッドを作る練習もした。模擬体験は約5時間にわたった。

 同町合田の小関憲治さん(51)=市職員=は「リアリティーのある体験ができた。場面ごとにどうすればいいか考えることが大切と感じた」と話した。

 この企画には使い道が決まっていない校舎跡を有効活用する狙いも。同様のプログラムに防災士、自治会長らが参加したり、親子向けの内容にすることも考えられ、近藤さんは「ソフトとして確立できれば校舎跡の利用につながるのでは」と話している。