長崎-鯛ノ浦きょう再開 新「五島産業汽船」

国が事業譲渡認可

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 五島産業汽船(長崎県新上五島町)が経営破綻し、離島航路を休廃止した問題で、九州運輸局は18日、同名の新会社が申請した長崎-鯛ノ浦(新上五島町)航路の事業引き継ぎを認可した。新会社は19日から運航を始め、旧会社の運賃払い戻しにも応じる。長崎県庁で会見した新会社の松林剣介統括部長は「一日も早い航路復活を目指していた。島の発展に役立てるよう一生懸命頑張りたい」と述べた。

 旧会社が2日に運航を停止したのを受け、解雇されるなどした従業員らが10日に新会社を設立、12日に引き継ぎを申請していた。申請・受理から約1週間でのスピード認可について、九州運輸局は「従業員に運航経験があり、安全面や収支計画も確認した上で問題ないと判断した」としている。

 新会社によると、旧会社から引き継いだ高速船「ありかわ8号」(定員79人、58トン)で1日2往復4便を運航。片道1時間40分で結ぶ。ダイヤは鯛ノ浦発が午前8時と午後1時半、長崎発は午前11時と午後4時10分。運賃は旧会社を踏襲するが、12月25日までは燃油サーチャージ分を徴収せず、大人片道で4890円。国境離島新法の島民割引も従来通り適用される。

 新会社は鯛ノ浦港ターミナルも旧会社から購入し、土地を所有する町も継続使用を許可。長崎港ターミナル内の旧会社事務所の一部を県から借り受けた。それぞれ窓口は以前と変わらない。

 利用客が旧会社から購入し、休廃止で使えなくなった長崎-鯛ノ浦の乗船券は新会社が払い戻しに対応、回数券は引き続き利用できるようにする。旧会社が運航していた佐世保-有川(同町)と佐世保-福江(五島市)に関わる全券も払い戻す。払戻期間は来年1月31日まで。

 新会社の乗船予約や問い合わせは長崎営業所(電095・820・5588)か、鯛ノ浦本社営業所(電0959・42・3939)。受付時間は午前7時~午後5時。

五島産業汽船 新会社の航路