静鉄連が研修会、御殿場のウイスキー蒸留所など見学

 全鉄連加盟団体の静岡県鉄鋼販売連合会(会長・近藤千秋近藤鋼材社長)は17日、会員親睦を兼ねた毎年恒例の研修会を同県東部地区で開催した。会員企業などから約20人が参加し、御殿場市のウイスキー蒸留所などものづくりの現場を見学した。

 一行はJR三島駅に集合後、貸切バスで裾野市内にある自動車関連工場に移動。工場内を巡り、生産ラインの構築方法や部品類の在庫管理、人的ミスを防ぐ工夫などを学んだ。

 昼食後には御殿場市の「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」へ。同所は原料が大麦麦芽のモルトウイスキーと、トウモロコシのグレーンウイスキーの両方を生産するのが特長。富士山の伏流水で専用のたるに仕込むことで果物や花、チョコレートなどに似た複雑な香りが醸成される過程を、映像や実際の設備を見ながら説明を受けた。

 近藤会長は「我々が扱う鉄を使ったものづくりの現場は大変勉強になった。日々の商いに役立ててもらいたい」と語った。

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