アマダ・コリア、テクニカルセンター新設 顧客向けの提案・支援活動強化

 アマダグループの韓国における販売・サービス会社アマダ・コリア(代表理事・深作亮氏)は、仁川市に新「仁川テクニカルセンター」を設立し、今日19日から営業を開始する。2カ所に分散していた展示場を統合して、従来比約2倍の展示場スペースのほか、セミナー・プレゼンテーションルームも完備。顧客が抱える課題解決に向けた提案・支援活動を強化する。

 韓国では半導体や液晶・有機ELディスプレーの製造・検査装置への投資など、IT・エレクトロニクス産業の需要が好調に推移。一方で、人手不足や加工コストの上昇、加工機械に対する安全基準強化などの影響で、金属加工の現場では生産効率向上に向けた多様なニーズが顕在化している。

 アマダ・コリアが新設したテクニカルセンターでは、ファイバーレーザマシンやパンチ&レーザ複合加工機など最新加工機による自動化システム、省エネ性能や安全性に優れた高機能マシンを提案。また、韓国市場の課題に合致したセミナーの開催や機械オペレーターを対象とした人材教育など、金属加工に関する幅広い支援を行っていく。

 アマダ・コリアの本社も、すでにテクニカルセンターに隣接した事務所棟に移転。販売・サービスの連携体制を整え、21年度までに韓国国内の売上高を17年度比約1・6倍に拡大することを目指す。

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