幼い子供残し必死で逃げ去る女性、防犯カメラに 判明した意外な事実

By 太田清

子供を連れた女性の映像。米テキサス州モンゴメリー郡警察のフェイスブックから

 米テキサス州ヒューストン郊外で17日夜、幼い男児を手にぶら下げ必死な形相で民家の呼び鈴を押しドアをノックする女性の姿が防犯カメラにとらえられた。女性は民家から住人が出てくる前に男児を残し、全速力で走り去り、近くに止めていた車に乗り現場を去った。 

 民家の住人が警察に通報し、男児は保護された。警察が情報提供を呼びかけカメラの映像を公開したところ9万回以上視聴されるなど、奇妙な出来事は大きな関心を集めたが、警察の捜査の結果、意外な事実が判明した。 

 米ABCテレビなどによると、男児は2歳で父親は呼び鈴が鳴らされた民家の隣に住んでいた。父親の説明によると、男児の母親が同日午後、男児を連れて行くと連絡したため待っていたが来なかったため外出。母親は病院の診療に向かったため、友人に男児を連れて行くよう依頼。夜になって父親宅に到着した友人は、間違って隣の家の呼び鈴を押したらしい。 

 しかし、この友人がなぜ、家人が出てくる前に男児を残し全速力で走り去ったのか謎は残る。警察は友人の名前などを明らかにしていないが、日本の保護責任者遺棄に当たる容疑で取り調べる方針。 

 防犯カメラの謎の映像を巡っては、同じテキサス州で8月、女性が必死な様子で住宅の呼び鈴を鳴らす姿が防犯カメラにとらえられた。女性はシャツ一枚着ただけで裸足、手首にはひものような拘束具が巻かれていたため全米の関心を呼んだが、警察は呼び鈴を鳴らしたのは近所に住む32歳の女性で、手首を縛るなどしたボーイフレンドの性的暴行から逃れ、助けを求めていたと明らかにした。 (共同通信=太田清)

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