この一球にかけて世界一 卓球 小野誠治

小野誠治さん(62)は左利きの元卓球選手。切れ味鋭い「カミソリスマッシュ」を武器に北朝鮮の平壌で開催された1979年世界選手権で準決勝は梁戈亮選手、決勝は郭躍華選手と中国のトップ選手を続けて破って優勝した。以後、日本勢のシングルス世界一は生まれていないため「最後の世界チャンピオン」と呼ばれている。世界選手権はほかにダブルスと団体で3位が計3回。全日本選手権は5度目の決勝となった86年にようやく初優勝を果たした。2年後に卓球が初めて採用されたソウル五輪に出場してベスト16に入った。1990年日本リーグで初の100勝を達成した。愛媛県出身。

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